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ムンバイ到着 11月16日日曜日

スリランカ経由でインドのムンバイに着いたのが朝3時。
インドの洗礼第一関門は入国審査通過である。
検査官は目つきの鋭いインド人、緊張しながらパスポート・入国カードを彼に渡した。
鋭い目がパスポートとぼくの顔を行き来する。

それも当然でパスポートの取得が7年前のうら若き青年時代。
美容院に行って身なりを整えた後撮影したパスポート用の写真は七五三の記念写真のようにまじめな日本人である。
しかし、現在はヒゲがぼうぼう、髪型もじゃもじゃと与える雰囲気がまるで異なっている。

パスポートと顔の視線往復が終わらないので眼鏡を取って同一人物をアピールしてみたところ、彼のつぼに入ったのか軽く微笑んでスタンプを押しパスポートを返してくれた。

検査官との攻防でインド的な歓迎を予想していただけに肩透かしを食らったようになった。
「まあ、まだまだ油断できないぞ彼はたまたま良い人だったんだな」
と心に留めて、預け荷物の受け取り場所にやってきた。

荷物の受け取りレーンが大混雑していた。
というのも他の飛行機の荷物も同じレーンに流れているとのスクリーンの表示だったのだ。
他にあいてるレーンがあるのになぜそっちを使わないのか?
と思う反面、ここはインドだし何があっても不思議ではないぞとその大混雑レーンで待つことにした。
5分くらい待ったころに、空港職員が
「スリランカ航空の荷物はあちらのレーンです。」
とアナウンスしながら歩いていた。
そちらのレーンに移動したら、すでにレーン上には荷物が多く並んでいた。
しばらく待ってみるも僕らの荷物はいっこうに出てこないし、レーン上の荷物は減らないしでどうもおかしいなと思い始めた。
そうすると、やっぱりレーンが違うというような声が聞こえてきて、また別のレーンに移動し待つこと数分、やっと預け荷物とご対面できた。

税関は入国カードの切れ端を検査官に渡して、すんなり通過した。
到着ロビーに着いたのが朝3時30分であったが朝までロビーでグダグダして街中に移動することにした。
「空港から街中への移動はプリペイドタクシーを利用するとよい」
というようなことがガイドブックに書かれていたので、料金所で行き先を告げ前払いでタクシー料金を払った。
指定されたタクシーのナンバーまで行くと上下白色のインド的な服装で顔の濃い白髪交じりのおっちゃんが運転手であった。

荷物をトランクに詰め早速出発した。と思ったらすぐにタクシーは停車、おっちゃんは「1分待ってね。」と行って建物の中に消えていった。
窓から女の子が顔を入れてきた
「お金ちょうだい。1ポンド。1ポンド。」
と積極的である。
おっちゃんが戻ってきてタクシーは再度出発するころには女の子は2人に増えて、僕らを物乞い攻めしていたが、おっちゃんに追い払われていた。

インドのタクシーでは、指定してないホテルや旅行会社に連れて行かれて高額なツアーを組まされたりするようなことがあると散々ガイドブックに書いてある。
ので、ここは勝負どころであるなと運転手のおっちゃんには負けないぞと気合を入れた。
が、このおっちゃんはどうも商売っ気というかそういったものが無いようでまったく話かけてこない、それよりも車をいかに早く目的地に到着させるかが重要なようでクラクションを頻繁に鳴らしながら明るくなり始めた街を疾走したのであった。
おっちゃんとの闘いはどうやらなさそうだなと踏んだ僕は窓の外に目をやってみた。
いたるところで路上で生活をしている人が寝ていた、老人から幼い子供までそこで寝起きしているようであった。
タクシーは何の問題もなく指定した宿に到着した。

ムンバイの観光名所のタージホテル

ムンバイの観光名所のタージホテル

宿に荷物を起き、付近を散策してみた。
有名なホテルと門があるらしくそこまで行くことにして、宿を出発。
有名なだけあり観光客、物乞い、物売りでごったがえしていた。

電車のチケットを買いに駅へ向うことにした。
このあたりで暑さにたまらなくなってきた。トレッキングシューズとジーンズをはいていたがこれがムレムレであついのである、半ば思考停止しながら駅へたどり着いた。

ムンバイの鉄道駅CSTStattion

ムンバイの鉄道駅CSTStattion

チケット売り場を探しているとチャイを立ち飲みしているおっちゃんが話かけてきた
「お前らどこ行くんじゃ?」
「アウランガーバード」
「んじゃ、こっちだよ。着いてきな」
といって歩き出した。
親切な駅のスタッフに出会えて良かったと思いながら後をついていった。

おっちゃんは歩きながら矢継ぎ早に質問をしてきた。
どこからきた?往復でチケットいるの?次の目的地は?滞在は何日?
たどたどしい英語で答えていくとおっちゃんは
「ツアーを組んであげるよ」
などと言い出した。
そのころ歩いていたのは駅からでていた場所だった。
どうやら彼は駅のスタッフではなく、旅行会社のスタッフの用ではないか?
と、そこで
「自分でできるからいらないよ。」
といった。
僕の予想では
「外国人はチケットを買えない。」とか
「ツアーの方がお得である。」とか
「観光地のアウランガーバードで宿を見つけるのは今の時期無理」とか
強引につれて行かれるものだったのだけど、彼はすんなりと
「そうか、それならすぐそこの駅舎の2階でチケット買えるぞ。」
と教えてくれた。
夜初朝着のチケットゲットし、暑さにへばりながら宿に戻った。

インドでの初インドカレーはあまり美味しくなかった

インドでの初インドカレー。あまり美味しくなかった。

宿で着替え後、昼飯を食いに出かけた。もちろんカレー。
スパイシー、ミディアムスパイシー、ノットスパイシーと説明してくれたフィッシュカレー、ラムカレー、チキンカレーを全部食べてみたけれど、それほど辛くもなかった。

ローカル駅

ローカル駅

その後、5000人の洗濯屋がいるという場所に行くことにし、地図で見ると近くに駅があるので電車で向かった。
チケットを購入し、行き先の地名が電光掲示板に出ている電車に乗り込んだ。
3人がけの椅子に座っていたが、駅に止まるたびに人が乗り込んできて車内は満員になった。立っていたおっちゃんが僕の膝辺りをたたいて、つめろつめろと合図してきた。
周りを見ると3人がけに4人がけは当たり前の用であったので、例にならって詰めてみるとおっちゃんはハンケツをシートに載せ、腕を密着してきた。
混みこみの電車で回りはインド人だらけである、すぐ前にインド人、横にも後ろにもインド人、みんな濃い顔してる。その濃い顔の人たちが3人シートにギュウギュウと4人座っている様子は可笑しくてニヤニヤしてしまった。
インド人から見たら変な東洋人がいるなと映ったんだろうな・・・。
目的の駅が近づいてきたので押し合いへしあいしながら出口付近まで移動したら、電車は目的の駅をノンストップで通過していったのであった。
どうやら乗る電車を間違えたようである。
しかし、はじめにのった電車は到着駅名書いてあったのになと思って電光掲示板を見ると、とまらない駅をリストアップしているようであり、掲示板に「全部の駅に止まる」とある電車に乗り無事目的地に着いたのであった。

ムンバイの屋外洗濯場

ムンバイの屋外洗濯場

洗濯物を打ち付ける洗濯夫(ドービー)

洗濯物を打ち付ける洗濯夫(ドービー)

夕方だったためか、5000人の洗濯夫の一斉洗濯は見れなかったが、一面に干してある洗濯物と、まだ仕事がおわらない洗濯夫たちを見ることができた。
懸命に洗濯物を振り回し打ちつけていた。

ローカル電車の窓は金網でした

ローカル電車の窓は金網でした

帰りの電車はすいていた。
電車内に黄色いカレーのようなドロドログチョグチョした半固体・半液体のものが床にあったが、思いっきり踏んでしまった。
マメは「あれは絶対にカレーだ!」と僕を励ましてくれた。

宿に帰り、シャワーを浴び、洗濯して夕飯を食べて寝たのであった。
寝不足と暑さと電車内のカレー(?)にやられた1日目であった。

→ムンバイ散策 11月17日月曜日

同日のマメ旅行記はこちら
11月16日 インド上陸

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