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エローラ 11月20日木曜日

世界遺産のエローラの見学予定の1日。

朝の8時にリクシャの運ちゃん”ビマ”と待ち合わせをしていたがビマは来てなかった。
ホテル前には他のタクシーやリクシャの運ちゃんが数名いて客引き合戦のターゲットになってしまった。

いったん引き返し、ユビキリしたのに約束を守らないビマに見切りをつけて他のリクシャかローカルバスで行こと話し合っていたら、
「ビマのお客か?あいつの代わりに俺が来たぞ。」
と青年が話しかけてた。
ビマの兄弟だといった。

運転手が誰だろうとエローラにいけるならそれでよいので、その青年と値段を交渉したらビマの時よりも値切れた。
その彼のリクシャに乗り込み走り始めた。
しばらくすると青年が携帯で話はじめた、電話の相手はビマであり、ビマがここに向かっているから待っとけとのこと。
5分ほどでビマがきた、まったく悪びれる様子も無くニコニコして挨拶をしてきた。
英語がビマの方が聞きやすくコミュニケーションしやすいので笑ってゆるしてやることにした。
ビマ号に乗り換え再度出発。
値切って安くなったと思ったのに、ビマとは約束した料金があるのでそちらが適用されるのがしゃくである。
走り出したらビマは遅れた言い訳をしだした
「昨日、遠出して帰ってきたのが3時だったんだよ」
「大丈夫?」
と聞いてやると。得意そうに
「ノープロブレム」
と返事がきた。

エローラまでは1時間程度の道のりだったが、坂を上っているとリクシャが止まりそうになった。
ビマ号は相当ガタがきているらしい。不安になった僕はビマに聞いてみた。

「このリクシャ大丈夫なの?」
ビマは一言「ノープロブレム」

止まりそうになりながらもビマのアクセルワークでなんとか坂を超え、エローラに到着した。
入場料を払い、ビマと3時間後の集合を約束して分かれた。

ヒンズー寺院の彫刻。たぶんシヴァ神

ヒンドゥー寺院の彫刻。たぶんシヴァ神

エローラ遺跡群は岩盤をくりぬいて寺院を作ったもので三十数個あり、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教と3宗教の寺院がある。

ジャイナ教寺院。他教よりも凝った彫刻であった。

ジャイナ教寺院。他教よりも凝った彫刻であった。

見学は始めに仏教寺院を数個、次はヒンドゥ教寺院を2個、ちょっと離れたジャイナ教寺院を2個、そして最後に目玉のヒンドゥ教寺院1個という順で見学した。

仏教寺院寺院郡・イスラム教寺院郡とジャイナ教寺院郡は1kmほど離れていてガイドブックによるとリクシャなどで行くと良いと書いてある。
当初は歩こうかと話していたのだけれど、日が高くなるにつれギンギン太陽によって気力体力を奪われた僕らはリクシャで行くことを考えていた。
そこにリクシャが一台話しかけてきた
「ジャイナ教寺院行って戻ってくるけど乗らない?」
値段を聞いてみると120ルピーと言ってきた。
人の足元を見た価格だなコノヤロ。
と思っていると、僕らのすぐ後ろにリクシャがもう一台やってきた。
「ゲットオン」
と声が聞こえる。
振り返るとビマであった。颯爽と現れて僕らを乗せてくれたビマがちょっとかっこよく見えた。

エローラ石屈郡 第16屈

エローラ石屈郡 第16屈

ジャイナ教寺院の見学をおわり、最後の目玉寺院に戻ってきた。
この寺院が本当に驚きだった1枚岩からできているらしいが全く実感がわかなかった。
大きすぎるし、細工が懲りまくっているのだ、見学の最中も「こいつはすげー」と何回もつぶやいていた。
最上級の驚きの表現でも言い表せない。彫刻のような建物の遺跡。

その寺院見学最中にインド人青年が「写真とって」と言ってピカピカの真新しいカメラを渡してきた。
任しときと言わんばかりに屈んで写真を撮るも、立ち上がるときに膝がストラップに入ってしまいバランスを崩し変な風に踏ん張ったらインド人青年のカメラを地面(といっても岩)にたたきつけてしまった。
そのときのインド人青年の顔といったら驚きと悲しみの入り混じったショック顔であった、たとえるなら足の小指を箪笥にぶつけた瞬間の顔だろう。
仲間の一人がフォローを入れくれ、カメラの動作確認をして
「ノープロブレム」
といって去っていった。
インド人青年には謝っても謝りきれないが、日本人は悪いヤツばかりじゃないから、そこを勘違いしないでほしいなと願うばかりある。

エローラ見学を終わり、ビマのリクシャに乗り込んだ。
ビマは聞いてきた
「次はどこに行く?ショッピングか?このあたりの有名な織物を安く買えるところにつれてってやるぞ。日本人はみんな買ってくぞ。」
僕らは声をそろえて
「必要ない!」と即答。

ミニタージマハル

ミニタージマハル

ビマの顔が曇ってしまったが気にせずに、アウラガンバード街中にあるミニタージマハルに行ってもらった。
ミニタージ見学後は
「もう帰る」
という僕らにビマはしきりにショッピングを勧めてきた。
いくら勧めても
「必要ない」
としか言わない僕らをそのままホテルまで送り届けてくれた。

最後にビマは
「もし、ショッピングに行きたくなったら電話をくれ。無料で連れて行ってあげるからさ。これ俺の携帯ね。」
といって番号を渡してきた。

結婚式に参列していた子供。掌をヘナでペインティングしていた。めでたい時にするらしい。

結婚式に参列していた子供。掌をヘナでペインティングしていた。めでたい時にするらしい。

ホテルの目の前にあるネカフェにいって帰ってくると、敷地内で結婚式が行われていた。
遠目に様子を伺っていると、会場内のおじさんがこちらに合図を送ってきた
「おーい。君たち入りたまえ。」
「ありがとうございます。ちょっと興味あるんで見せてもらってます。」
「そんなこといわずに入りなさい。」
「いやいや、ほんと大丈夫です。」
「入れっていってんだろーに。」
と身振り手振りでやり取りをして、結局会場に入った。

会場では新郎が新婦の登場をまっていた。
そして、いよいよ新婦の登場だ。
と花嫁が現れたその横にマメが。急遽花を投げ係に抜擢されマメは精一杯役柄を演じていた。

花嫁の前で新郎友人たちがダンスを見学していたら
「次はお前の番だ」
的に誘導されたのでお断りしたら多少空気を悪くしてしまったかしら。

結婚式

結婚式

ダンスの後は新郎新婦と進行役の牧師さん?と両家親族が台にあがり儀式を行った。
1時間以上も台の上で儀式が行われていて、僕らはバスの時間が来てしまった。
誘い入れてくれたおっちゃんにお礼をいいご飯の誘いを心苦しく断り、バス停に向かった。

バス停前で屋台でインド的ファーストフードを買いこんで、バスに乗った。
次の目的地への到着は翌日朝8時である。

→ハイダラバード 11月21日金曜日

同日のマメ旅行記はこちら
11月20日 インド5日目

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