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プッタパルティ2日目 11月24日月曜日

サイババの本拠地まで来たのに、アフロヘアーを見ずに帰るわけには行かないぞー!
ということでこの日はサイババを拝みに行ってきた。

アシュラム前には前日の誕生日のような行列は無く、何のチェックもされず呆気なく入場できた。
前日に気合いれて潜入したのはなんだったの?という感じであった。

サイババカレンダーでアシュラムのスケジュールをチェックしたところ朝7時半頃と夕方3時半頃にサイババを拝むチャンスがあるということが読み取れた。
アシュラム入場時点で朝のチャンスはすでに逃していたので、サイババ拝みは午後のチャンスに掛ける事にして、午前中にしか入れない博物館に入場してみた。
博物館は世界の宗教大集合という感じであった。
サイババ関係とヒンドゥー教の展示が多いものの、キリスト教・仏教・イスラム教のメジャーから日本の神道やメキシコのマヤ文明の神の展示まで幅広く「キリ ストの横には仏陀が、その向かいには鳥居が、ちょっと行くとチェチェンイッツァのピラミッドが・・・」という不思議な空間となっていた。
さらに天井からはサイババのメッセージが漢文と英文でかかれた垂れ幕がいたるところに掛けられていたのも不思議さを加速させていた。なぜに漢文なのかと。

サイババを拝むために2時半頃にホール横に行ってみた、すでに行列が数本できていた。
男女別に入場するのでマメと別れ、男性列に近寄り、スタッフに促され端の列の最後尾に座った。
座ったと同時にたたされて、スタッフに
「おまえついてるな。」
と言われた。
僕の座った列が一番最初にホールに入場するようで、他列の先頭の人とは比べ物にならない待ち時間で入場することができた。
入場するとセキュリティチェックがあり、その後はまたスタッフに促されるままに床に座った。
床は石でできていてとても硬くケツをいためないように胡坐をかいたり、体育すわりをしたり、様々な座り方をした。

男性スタッフは白いシャツとズボンに青いスカーフを首に巻いていて、格好が統一されている。
そのスタッフが座っている人たちをしっかり並ばせ、割り込みやいざござが無いように目を見張っていた。
落ち着き無く動いている人を制するようにスタッフたちが注意していた。
前にも似た光景を見たことがあるなーと思ったら、ディズニーランドでショーを待っているときと一緒であった。
クリスマスシーズンの人気ショーだったのであるが、おそろいの制服を着たキャストが
「ビデオカメラは頭より低くして下さい。」
と懸命におばちゃんを説得してのを思い出した。
今回はビデオカメラこそ無いものの、サイババを待つ信者の気持ちとミッキーを待つディズニーフリークの気持ちは似ているのかもしれないなと思うと面白かった。

床に座って待たされている間に様々なことを考えた。
今回ここに来る前にサイババについて知っていたことといえば、「アフロヘアーで手から釘や時計を出す人」とだけである。誤解を恐れずいうと色モノという認識であった。
誕生日で溢れかえる信者の人々を見てサイババとはどんな人なのかと思った。
前日の夜に百科事典(といっても電子辞書付属のもの)で調べてみたら下記のようなことが書いてあった。

サイ・ババ(1926-)
南イ ンド生まれ現代インドの宗教家。本名サティヤナーラーヤン・ラジュ。奇跡を行うとされるカリスマ的指導者。1940年に自らを実在の聖人サイ・ババの生ま れ変わりであるとし、さらには<普遍の神>と称して信仰の対象となる。世界各地の多くの信者に崇拝され、信者数は1000万人ともされる。
百科事典 マイペディアより

信者が1000万人て相当すごい人ではないか?色モノと認識していたが、それは日本での取り上げられ方で印象をもったからではないか?
という思いに至りサイババの話は偏見を持たずに素直な気持ちで聞こうと考えた。
「そうだ、瞑想しよう!」
と閃いた。そうすれば頭をやわらかく、体をリラックスすることができるはず。
姿勢をただし、目を瞑り、からだの緊張をほぐしていった・・・2分たった。
「眠い、眠すぎる、いつ現れるのよ?彼は。」
と眠気と待ち時間の長さにイライラし瞑想?は終った。

辺りが暗くなってきて、ホール内の電気がついた頃。
音楽が流れ始めた。
周りの信者たちはそれにあわせて歌を歌い始め、一斉に遠くのゲートの方向に身を乗り出した。
みな興奮状態である。
興奮の源であろうゲートの方向を見ると白装束の団体に車椅子をおされて入場する立派なアフロが!
違ったサイババが!
遠くからでもはっきりワカルあのヘアースタイルはサイババがここにいるぞ。と主張しているかのごとくであった。
時間は5時20分ころだった。待つこと3時間弱。

僕が座っていた位置はサイババの通るルートから5m程のところで、彼の顔をしっかりと確認することができた。
若々しく83歳には到底見えない、顔だけなら20歳若く見えた。
サイババが所定の位置までぐるっと周り、音楽も終わった。
席を離れて帰る人がチラホラいたが、依然興奮状態の信者たちは開いたスペースに我先にと詰めていき、もともと空いていた人と人とのちょっとしたスペースも詰められて、周り人たちと密着状態となってしまった。

さて、いよいよサイババの言葉が聴けるのか。
と期待したが、始まったのは劇であった。子供がダンスをしながら劇を演じているが、どうも見にくい。集まった人に劇を見せているというよりもサイババに見せていたのである。
このダンスがなかなか終わらずに40分程たったころ、ケツの痛さが限界に達したのとダンスの大道具が準備されてる背景を見て退場することにした。
この日は誕生日記念で特別な出し物だったのだろうが、3時間半ほどホールの中にいたのに結局話が聞けずに残念であった。

僕より30分程粘ってホールの中にいたマメと再会したのは7時過ぎであった。
彼女もサイババのお話は聞けていなかった。
夜9時発のバスに乗るために、急いで食事を取り、荷造りをして、バス停に向かった。

サイババの偉業や伝説(あるのかは知らないが)を通して彼のことをもっと知っていれば、話が聞けるまで頑張ったかもなーと思いながらもバスに乗り込んだ。
サイババ本拠地の総本山であるアシュラムに入ってみたが、そこでは入信を勧められるようなことはなかったし、入場の際にこちらの個人情報を集められることも無かった。
アシュラムにはインド人を始め、欧米人、日本人もいたが、どのように信者になったのだろうか、日本に帰ったらサイババの本でも読んでみよっかなと思った頃バスは動き出した。

ドコをみてもサイババの顔写真をみることができたサイババタウンとはこれでお別れ、バスの目的地は南インドの中心都市チェンナイである。

→チェンナイ 11月25日火曜日

同日のマメ旅行記はこちら
11月24日 インド9日目

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