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バラナシ 11月29日土曜日

寝台は最上段に寝たおかげでぐっすり眠ることができた。

バラナシには9時半前に着いた。
ピックアップ付きの宿を前日に予約していたので、電話で連絡を入れると
「30分で行くから、ツーリストインフォメーションで待っとけ。」
指定された場所で待っていると時間通り30分後にギョロ目の兄ちゃんが現れた。
兄ちゃんが捕まえたリクシャに乗り込み、街中を駆け抜ける。

バラナシの路上ウシ

バラナシの路上ウシ

今までの都市では珍しかった路上牛が目に付く、田舎なのかな?
リクシャが規制され入れない場所に向かうためサイクルリクシャに乗り継いだ。
サイクルリクシャのじいちゃんは細い体で懸命にペダルを回す、
「重くてごめんよおっちゃん、インドに来ても下痢せず快調でふとっちゃってごめんよ。」
と心の中で唱えながらおっちゃんの背中を見つめておいた。
サイクルリクシャをおり5分歩き宿に到着した。
バラナシは車が入れない路地が多く、今回の宿もその中にあったのである。
チェックインしてみると、清潔でスタッフの感じが良いので気に入った。虫との闘いはせずにすみそうな予感。

昼飯はオーナーの奥さんが日本人という和食が食べられる食堂に行くことにした。
店内は日本人女性がいるためだろうコギレイで雰囲気も良く、くつろげるスペースとなっていた。
メニューは日本料理がメインでどの料理も想像をするとおいしそうであり一つに絞るのが一苦労であった。
悩んだ挙句、僕はかき揚げ丼大盛りをマメは冷やし中華を頼んだ。
久しぶりの出汁がきいた料理であった。やはり日本食は舌にあうんだなーと実感した。

聖なる川ガンガー

聖なる川ガンガー

ガンジス河沿いに到着すると物売りの少年少女が集まってきた。
ここで一人に甘い顔をすると全員にしつこくされるらしいので、無視して歩き出した。
遠くに白い煙が上っている火葬場があった。
火葬場ゲートに入るとおっちゃんが寄ってきた。ここで働いてるという彼は
「寄付しなきゃダメだ。」
と言った。
「寄付はしなきゃいけないものではないでしょ。」
と言って、その後取り合わなかったら、
「ここは家族しか入れない。出て行け!」
と言う。

ガンジス河で沐浴する人々。赤地に白水玉のふんどしが流行っているのか?

ガンジス河で沐浴する人々。赤地に白水玉のふんどしが流行っているのか?

離れてみていたら今度は、ポストカード売りの少年が物売りに来る。
「いらん!」
というとマメに絡みだした。
マメは強く断わらないからか子供しつこい。
さっきのおっちゃんの件でイライラしていたので少年に強く言ってしまった。
「いらんっていってるだろ。向こういけ!」
というと、少年も負けずにぶちきれる。
「ここは俺の場所だ。お前が向こう行け!」
えー、ぶち切れられた・・・と思いながら応戦。
「うるせー。お前が向こう行け!」
少年も返してくる。
「お前が向こう行け!」
とそんな会話を4往復ぐらいして子供と小学生の口喧嘩をしてしまった。
最後はマメの仲裁で勝敗は付かずであった。
初の火葬場はおっちゃんと子供の物売りしか覚えていない。

ガートから離れて歩いているとマメが奇声を上げ走り出した。
何事かと思ってみてみるとマメが向かう先には知合いの台湾人の女の子がいた。
トルコの宿で一緒にシーシャを吸った仲である。
マメと連絡を取り合っていたようで互いにインドにいることはわかっていたらしいが、バラナシにいるとは思っていなかったようだ。
トルコで会ったときは元気溌剌だったのに今回はあまり元気が無かった。
「アイムアングリー」
と言っていた。
こんなに切れるYスケは初めて見たとマメに言われる今回の旅なので、その気持ちはよーくわかるのであった。
彼女の連れは韓国人でムンバイの事件当日に現場から20mほどの場所にいたらしい。
無事でなによりであるが、そのまま旅を続ける精神がすごいと思った。
夕飯を一緒に食べる約束をして分かれた。

ガンジス河で凧揚げをする男性。

ガンジス河で凧揚げをする男性。

宿の屋上で暮れ行く街を眺めながらビールを飲んだ。
久々のビールはやたらめったに旨かったのであった。
日が傾いていくと地平線より上の大気中で太陽が見えなくなった。
すさまじいゴミやチリが大気中に浮いているのだろうか。
夕暮れの空には凧が舞っている。バラナシでは凧揚げがさかんであった。
近くにいたスタッフに流行っている理由を聞いてみた。
エンターテイメントだといった。そして健康に良いらしい。2つの凧でバトルをするとも言っていた。

演奏中のインド太鼓(タブラー)

演奏中のインド太鼓(タブラー)

台湾人、韓国人、日本人で夕飯を食った。
でっかいギターのような楽器とインド太鼓のライブを聞きながらビールを飲み楽しい時間を過ごすことができた。

→バラナシ2日目 11月30日日曜日

同日のマメ旅行記はこちら
11月29日 インド14日目

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