本文へジャンプ

バラナシからデリーへ 12月02日火曜日

携帯電話のアラームがなって目覚めの時間になった。
しかし、まだまだ眠い。
窓から外の様子を見てみると日はまだ出てないものの空を覆う雲が地上の光を反射してるのがわかる。
前日と同様の曇り空であったので、川岸に向かうのをやめ再び眠りについた。

この日は午後2時20分発の飛行機でバラナシからデリーへ向かう予定であった。
空港までは宿でタクシーを手配してもらい、午前11時半に宿をでることになった。
それまで買い物をすることにした。

少年商人

手強い少年商人

10歳前後の少年が
「100ルピー。ヤスイネ。」
と客引きをしている店で洋服を物色することにした。
僕はバンダナとシャツを購入予定であった。
バンダナは言い値と買値がすぐに一致したが、シャツは一致しなかった。
少年の言い値は150ルピー。僕の求める値段は100ルピー。
少年は
「もうちょっと、値段をかえれないか?」
といってきたので、
「え!90ルピーでいいの?」
と言ったら、
「俺はまじめに話してるんだ。」
とおこられてしまった。
10歳の少年でも商取引は真剣そのもので大人としっかり値段交渉をするのであった。
結局、バンダナ、僕のシャツ、マメのシャツを合わせて250ルピーで購入。
最後は少年が
「わかった。全部で250ルピーでいいよ。」
と言い出し、3つまとめて袋に入れて交渉は終了した。
話のまとめ方まで心得ているこの少年、将来は立派な商売人になることが簡単に想像できた。

バラナシの狭い道。でかいバックパックを背負い通るので気をつけることが沢山あった。

バラナシの狭い道。でかいバックパックを背負い通るので気をつけることが沢山あった。

昼飯を軽く食べ、宿に戻りタクシーを待っていた。
待っていたら、宿の従業員がタクシーはこっちだからついて来いということで、バックパックを背負い歩き出した。15分くらい歩いた場所にあるタクシー乗り場まで行き、そこでタクシーが待っていた。
乗るときにタクシーの運転手がフライトの時間を聞いてきたので嫌な予感がした。

走り出すと早速
「バラナシシルクの工場は見たか?行く途中に工場があるけど、そこを見せてあげるよ。」
などと言い出した。
予想通りすぎで面白かったが、バラナシシルクは全くいらなかったのでお断りした。

タクシーはバイク、サイクルリクシャー、歩行者でごった返す道をクラクションをならしながら進んでいく。
毎回思うが、バイクや車などと良くぶつからないなと感心してしまう。
このままいったら正面衝突だー。うぎゃー。ぶつかるー。
と思うことも何度かあったが、タクシーのボディに傷ひとつつけることなく無事にバラナシ空港に到着した。

到着してフライトを確認すると遅れが出ていて15時発になっていた。
ソファーに座って待っていると、館内放送で僕らの乗る予定の飛行機が17時発に変更になったと連絡があった。
バラナシ空港はとっても小さな空港で、ネットができたり、マッサージが受けれたりするようなことはまるで無いのである。ひたすら硬いソファーに座り、百科事典や英和辞典を眺めて時間をつぶした。
5時を少し過ぎて、飛行機はバラナシの地を飛び立った。

デリーの空港で預け荷物を受け取ったのは午後7時であった。
スリランカ航空のデリーからコロンボ行きの航空券の日付を変えたかったので、国際線のターミナルにあるであろうスリランカ航空オフィス行くことにした。
当日発の航空券を持っていないので、ターミナル間のシャトルバスは使えず一度外に出てタクシーで行かねばならなかった。
プリペイドタクシーの窓口で行き先を告げ、料金を支払い、指定されたタクシーに乗り込み国際線ターミナルを目指した。

20分ほどで国際線ターミナルに着いた。スリランカ航空のオフィスに行き、航空券の日付変更をしたいと伝えると、ここではできないから明日にデリー市内のオフィスに電話してくれという。
できないものはしょうがないのでデリー市内のオフィスの位置をなんとなく聞いた後、タクシーでホテルまで向かうことにした。

プリペイドタクシーを使うのはこれで4回目であったが、デリーの国際線ターミナルから出るタクシーは悪名が高く、インド慣れしていない旅行者を自分の契約する旅行会社に連れて行き高額ツアーを組ませたり、頼んでいないホテルに連れて行ってそこに泊めさせマージンをホテルからもらったりするそうであった。
泊まるホテルは決まっていなかったが、ガイドブックにあるホテルに予約をいれてあることにして、そこに連れて行ってもらうことにした。
地図に場所は乗っているが、住所は無かったのでプリペイドタクシーの申し込み窓口で地図を指差しながら、
「ここのホテルまで行きたいんだよ。」
と伝えた。
窓口の人は
「250ルピーです。荷物は2つですか?」
と聞いてきた。
このときしっかり確認をせずに手に持っていた”はず”である500ルピーを窓口においていた。
でかい荷物のことかなと思ったので、自分のバックパックとマメのバックパックを指しながら、
「2つだよ。」
というと、また窓口の彼が、
「250ルピーです。」
と言ってきた。
はて?そこにお金おいてあるのに何を言っているのか?
と思ってお金を見てみると僕がお金を置いた場所には100ルピー札が一枚おいてあった。
あれ?おかしいな?100ルピーだったかな?
と思いながらも、150ルピーを追加してレシートをもらった。
そのときに頭が回らなかったのであるが、プリペイドタクシーの窓口で500ルピーと100ルピー札をすり替えていたようである。
タクシーに乗ってからの運ちゃんとのやり取りに気をもんでいたせいで、窓口では心ここにあらずになっていた。
今までのプリペイドタクシー窓口は全く問題なかったので気をつけていなったのも原因だろう。

タクシーの運ちゃんは
「ウェルカム。インディア。インドは始めてかい?」
と言って、こちらのインド慣れ度を探ってきたので、
「6回目だよ。ここのホテルわかる?わかんないなら、こっちのホテルにいって、そこから歩くから。」
と告げて、だまって後部座席に座っていた。
問題なく指定のホテルについたのでガイドブックにあったホテルにチェックインした。
ここでマネーベルトの中身と財布の中身を点検して、タクシー窓口で500ルピーと100ルピーがすりかえられていたことに確信をもった。

マメは
「おかしいと思ったんだよ。いっかい札を代えていたんだよ。」
と言っていたが、その時にいってくれなければどうしようもないのであった。

小腹がすいたので、近くの食堂で飯を食った。
昨日からの体調不良が続いていたので、風呂に入ってすばやく寝ることにした。

→デリー 12月03日水曜日

同日のマメ旅行記はこちら
12月2日 インド17日目

コメントはありません

まだコメントがありません

コメント投稿


CAPTCHA


RSS feed for comments on this post.

www.flickr.com
Y-suke's インド旅行 photoset Y-suke's インド旅行 photoset

「インド旅行記」チャリンコDAYS番外編 ページ先頭へ