国指定の重要文化財「江川家住宅」にうだるような暑さの中に行ってきました。
小学生のころに行った記憶があるのですが、さっぱり内容を覚えていませんでしたので新鮮でした。
旧韮山町(現伊豆の国市)にあります。
場所はこちら、
大きな地図で見る国道136号線からは、案内板に従って江川邸までこれます。
入場料は300円、併設されている郷土史料館との共通券は400円。
水曜定休の9時~16時半で営業しているそうです。
NHK大河ドラマ篤姫のロケ地の一つであり、入り口には撮影風景や役者さんの写真が飾ってありました。篤姫の生家の設定だそうです。
入り口の様子。
ロケの様子。
入場券を受け付けて購入すると、ガイドをしてくれるとのことでしたのでお願いしました。
炎天下で立っているだけで汗が噴出して腕はジリジリとやけてしまいそうでしたが、江川邸建物内部は風が通り抜けて涼しく見学することができました。
700年以上まえの建物であり、江戸時代は代官屋敷でした。
天井がとても高くなっていて、柱や梁は太い木材を使っていますが、上に行くにつれて細い木材に変化しています。
重量と剛性のバランスをとりこのような造りになっているとのことでした。
土間から見上げた天井。
門と玄関は角度がついていて並行ではなく、門前から弓矢を放ったときに逸れるような効果を狙ったとのこと。
玄関から見た門。
代官として江川太郎左衛門が有名ですが、太郎左衛門は個別の人を指すものでなく江川家当主が名乗る通称でした。
僕が江川太郎左衛門と認識していた人物は江川英龍(ヒデタツ)で江川家の36代目当主でした。
この方は幕末に伊豆の代官でしたが、文化人、思想家、技術者として活躍しています。
有名なところでは台場の建設、反射炉建造、日本初パンの製造などを行っています。
軍備を増強し鎖国を解き諸外国と対等に付き合おうという考えがあったようです。
台場は現在のお台場の元になっている場所で、砲台を設置する人口の土地を東京湾岸に建設しました。
反射炉は高熱で鉄を溶解し、溶けた鉄から大砲を製作していたものです。
パンは兵隊の食事用で現在のカンパンのような保存できる食料として製造したそうですが、日本初のパンだったので全国パン協会が「パン祖」としています。
江川邸内の展示。
左下の絵三枚は英龍作、肖像画は自画像です。
次回は韮山反射炉に行ってみたいと思います。
参考リンク:江川邸
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