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アイヌ文化を伊豆で見てきたのだ

伊豆のイベント

アイヌ文化2008年4月26日、27日とアイヌ文化を継承する現地のおじいさんやおじさんが伊豆にきて、アイヌの神さまにお祈りをささげることをしてくれたのだ。
今回は椎名誠の文調をパクり、体験談風に書いてみたのである。
ルートはまた次回に投稿する予定である。

三島のスリランカカレーは本場の味であった

このイベントを知ったのは、4月の頭に友人二人と三島駅前の激うまスリランカカレーを食しにいったときだった。
狭い店内には数人の客らしき男たちと、店の夫婦が仲良く話していた。

友人のススメで注文は激うま、さらに激辛にしたカレーであった。
運ばれてきたカレーを一口ぱくりとすると、カレーは「本場スリランカの味だかんな。辛くてあたりまえだかんな。」とでもいっているかのようでおいしくて、そしてしっかりと辛かったのであった。

トイレで手洗いをしていた僕は「ややや!」とおどろいた。「アイヌ文化交流イベント」と書いたチラシを見つけたのである。
表紙のグラフィックがネイティブカナディアンのアートにあるような色使いと曲線使いであった。
目を惹かれたチラシを手にとって、詳細を見てみると
「オートキャンプ場でストーンサークルを造り、アイヌ民族の長老や伝統音楽家、アイヌロックグループ、そして地元伊豆の和太鼓らがライブを開催。音響以外の電力は使わない1泊2日のキャンプイベント。アイヌの神事であるカムイミノを地球の平和と地球上のそんざいすべての栄えの為に行います。」とのこと。
僕は再び「ややや!」といったのである。

席に戻り、友人たちにチラシを交えて話していると、客らしきごついピアスをした男が話しかけてきた。
「西伊豆でやるんで、ぜひきてください。朝まで騒ぎますよ。」
おとこはニヤリとわらった。
帰り際にも、ピアス男は
「じゃ、よろしくお願いしますよ。」
と怪しくわらったのであった。

雨の国道トンネルは恐怖のCRだ

イベントにはマメと僕の二人で参加をすることにした。
マメは日中仕事をしてから車で会場まで行くことに、僕は自転車で三島から西伊豆会場まで行くことにした。

前日になって、翌日の天気が良くないことを知った。
といっても、イベントの参加費を二人分前払いしてあるので行くしかないのである。
自転車につめるだけの荷物-テント、寝袋、着替え、タオル、マット、カメラ、水、パンク修理キット、携帯工具、ヘッドライト、雨具、レインカバーなど-をくくりつけ気分を高めたのであった。
その日はビールを3本飲み、素早く寝たのであった。

当日は朝から雲が空を覆ってどんよりとしていた。
三島から西伊豆までは、沼津の海岸線から海沿いに向かう計画で、道路では県道17号線→国道136号線を走ることにした。
8時前に三島駅から出発し、伊豆市土肥に着いたのが12時前であった。

どんよりとした空は雲が濃くなって、なお一層どんよりとしてきたのであった。
海岸で海を見ながら昼飯のおにぎりを食してるあたりで、雨がポツリポツリと落ちてきた。
「ついにきてしまったか」という思いで、急いでおにぎりを平らげ荷物にはレインカバー、自身には雨具を身に着けた。
真っ赤なレインカバーと真っ赤な雨具で存在感をかもしているのであった。

走り出しても雨脚が強くなった場合は雨宿りでお寺に駆け込んだり、バス停に駆け込んだり、コンビニに駆け込んだりで、なかなか進まないのでる。

伊豆半島では海岸から山が突き出しているような地形が多いため海沿いの道といってもアップダウンが多いしトンネルも短いものから長いものまで多数ある。
この地域のトンネルを自転車で通過するときは、歩道を走るか車道を走るかの選択が難しい。
というのも、歩道は幅が狭い、排水溝のふたが続く、道路との段差が20cm以上あるという状況で暗くて先が見えないと落ちないか不安になる。
道路は路側帯が狭い、国道なので車のスピードが早いという状況である。
雨で道がぬれていて、車の跳ね上げる水がかかったり、トンネル内部で染み出した水が歩道をぐっちょりとさせていた。
なんとか、安全確保を優先させながら、キャンプ場の入口の交差点にたどり着いたのは16時であった。
雨はいつの間にかやんで、そらにはところどころ晴れ間が見えているのであった。

国道の交差点か3kmほどした地点から、交差点を曲がりキャンプ場までの1本道となる。この道が激坂であった。4kmで400m上った。ひーひーいいながら自転車を押して1時間ほどで到着したのであった。

アイヌの文化を感じた

受付ではアイヌティーというお茶をいただいた。ハーブの香りがほんのりとしたが、味はあまりなくぼんやりとした印象であった。
マメもすぐ後に車で到着し、二人の共同作業でテントを張り、マット・寝袋をテント内に配置し寝床を素早く完成させ、素早く自転車を車に収納した。
素早く行動していて気づかなかったが、そんなことをしている間にあたりは闇に包まれていたのであった。

イベントのメイン会場では神事がすでに行われていて、人だかりができていた。
人だかりの中にはアイヌの民族衣装をまとった男たちがコの字型にすわり、儀式を行っていた。その中の長老らしき男がアイヌの言葉で祈りをささげていた。仏教のお経のような、響きとリズムであった。
神事は長老のススメで伊豆の女性が地元の無縁仏に祈りをささげて終わったようであった。

ここから音楽イベントが始まっていった。
褌学会(ふんどしがっかい)という団体のライブでは、お兄ちゃんからおっちゃんまでの男たちがフンドシ一枚で踊り、歌い、演奏していた。
男たちは堂々と気持ちよさそうに踊っていた。
照明の炎が会場を照らしていたのであった。

テントでビールとつまみとを飲んだり、メイン会場で踊ったり、出店を冷やかしたりとしていた。
昼の疲れで早々と眠くなってしまったのであった。
ちょっとした知り合いのライブがあるとのことでその時間に目覚ましをセットして眠りに落ちるも、時間におきれずテントの中で聞こえてくる太鼓のリズムと人々の叫び声を聞きながら再び眠りについたのであった。

朝起きると夜中降っていた雨で外はしめっていた。
メイン会場からは変わらず音楽が聞こえてくるが、昨日とは雰囲気が異なるフォーク調な物であった。
メイン会場に行ってみると白いひげをたくわえた歌手が熱唱していた。
やさしい歌声で歌い手のメッセージが心に響くようだった。

ライブは続いたが、その中に即席バンドのようなものの時間があった。
その代表者はピースフルな顔をしながら、やはりピースフルに「ピースなヴァイブレーションを共有したい。みんなで輪を作って欲しい。」といっていた。
会場のゆるりとした雰囲気で、子連れの方々は手をとって輪を作っていた。

西伊豆の和太鼓で褌男たちが踊り、アイヌの伝統音楽で参加者たちは手を振り、
イベントは終わっていったのであった。

追記
三島駅からキャンプ場銀河までの道のりを別エントリーにまとめました。
こちら→三島から西伊豆キャンプ場銀河までの道のり
08年05月01日

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2件のコメント

  • Comment by N 2008/5/1 木曜日 @ 7:58:25

    あの日、待っていたのに・・・・

    私の事はほっといて、アイヌ文化を見にへ行くなんて・・・

    ひっ ヒドイッ!!

  • Comment by Ysuke 2008/5/1 木曜日 @ 13:09:58

    Nさん

    すっ スミマセンッ!!(笑)

    雨の自転車はきびしかったですよ。
    「そっちに行けばよかったなぁ」
    と、お寺で雨宿りしながら思ってました。

    コメントありがとうございました。
    また、お気軽にコメしてくださいね。

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